2014年3月31日 10:54 | 無料公開
神奈川県三浦市沖で貨物船同士が衝突し、流出した重油が千葉県南地域の海岸に漂着した問題で、富津漁協は30日から当面の間、富津海岸の潮干狩り場を休業することになった。安全が確認されれば営業を再開するという。
同漁協によると、同海岸への漂着は確認されていないが、28日に沖合で油が見つかり、同漁協は29日までにオイルフェンスを設置した。
風向きによって油の漂流状況は変わっており、30日時点では、沖合でも確認されなくなった。対策の効果や油の状況を踏まえた上で、再開を判断するという。
同漁協は「今のところそれほど長く休業するとは思っていないが、客足が増える4月下旬までには再開させたい」としている。
同海岸の潮干狩り場は、15日にオープン。29日も約800人が来場していた。今年はアサリの実入りが良好で、潮回りも良いことから、同漁協は昨年の約10万人を上回る15万人の来場を目標にしていた。
木更津市内の6海岸にも潮干狩り場があるが、市によると、現在までに沖合での油の漂着は確認されておらず、通常通り営業している。