2025年3月4日 08:22 | 無料公開
3日、ウクライナのキーウで取材に応じる渡辺守成氏(共同)
【キーウ共同】国際オリンピック委員会(IOC)会長選に日本人で初めて立候補した渡辺守成氏(66)が3日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのキーウ(キエフ)で取材に応じた。ロシアの国際大会出場について「国としては停止すべきだが、戦争に関与していない選手の人権は守る必要がある」と述べ、個人資格での中立選手としての出場に理解を示した。
渡辺氏は「五輪本来の意義は平和貢献だ。会長選の自身のテーマでもある」と語った。ウクライナとロシアがすぐに歩み寄るのは困難だとしながらも、時間をかけて関係を修復する必要があると訴えた。
任期満了で退任するバッハ会長(ドイツ)の後継を争う会長選は20日にギリシャで実施される。渡辺氏は「はっきりものを言う日本人が世界に1人いたと示したい。正しいと思う道を主張する」と意気込みを語った。
国際体操連盟会長を務めている渡辺氏は、2月28日の米ウクライナ首脳会談の決裂後「ウクライナの体操選手が心配になった」とキーウ訪問を決断した。








