いのちの時間2 第1話(下) 作・相羽亜季実

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 その一件から、しばらくひかりがレジに立つ機会はなかった。しかし一週間ほど経ったある日、ランチが終わった休憩時間に、良夫はひかりに呼び止められた。

「あの、考えたんですけれど、見ていただいていいですか」

 ひかりが壁に手を触れながら出入り口 ・・・

【残り 1212文字】



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