任期満了に伴う八千代市長選と同市議選(定数32)はあす19日、投票が行われ、即日開票される。開票作業は午後9時15分から同市萱田の市民体育館で行われ、市長選は同11時半ごろ、市議選は20日午前0時半ごろに大勢が判明する見通し。市の財政状況や新川周辺地区都市再生整備計画の是非などを争点に、各陣営ともさらなる支持の浸透を図ろうと最後のお願いに走る。12日現在の有権者数は15万1939人(男7万5170人、女7万6769人)で、前回の投票率は市長選が45・46%、市議選が45・47%。
市長選の立候補者は、いずれも無所属で、3選を目指す現職の豊田俊郎氏(58)=自民、公明推薦=、元県議の西田譲氏(35)、元県議の岩井覚氏(60)=民主推薦=、元市議の松原信吉氏(64)の4人。
豊田氏は、東京女子医科大学付属八千代医療センターの開設など2期8年の実績とともに、保育園入園待機児童ゼロや新川周辺地区都市再生整備計画の推進などを公約に掲げて浸透を図ってきた。自民、公明の推薦のほか市議の多くも豊田氏の応援に回っている。
西田氏は若さをアピールしながら、世代交代の必要性と新川再整備計画の「4大ハコモノ中止」、行革による財政建て直しを主張。13日には俳優の菅原文太氏、白鴎大教授の福岡政行氏とともに演説会に参加、無党派層に訴え掛ける選挙戦を展開している。
岩井氏は市民税の減税を最大公約に掲げ、告示前には河村たかし名古屋市長が2度応援に駆け付けた。“河村流”の自転車遊説や歩いて市民と直接関わる選挙戦で無党派層にアピール。民主の地元衆議院議員や同僚県議、市議らも応援している。
前回に続き2度目の挑戦の松原氏は、自転車遊説で特定の政党推薦は受けない「完全無所属」をアピールしながら新川再整備計画の中止と市役所改革を掲げる。13日には決起集会を開き、歌手時代や地域活性化の意見交換会で知り合った仲間らと結束した。