2014年5月14日 11:06 | 無料公開
任期満了に伴う栄町長選は13日告示され、現職の岡田正市町長(66)=無所属=以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選が決まった。岡田町長は「人口減少が一番の課題。本年度予算に盛り込んだ対策の効果やニーズを見極めながら、町民や議会の力を総結集して難局を乗り切りたい」と2期目の抱負を語った。初当選時から2回連続での無投票当選となった。
当時の町長の任期途中の急逝を受けた4年前は町議会議長からくら替え出馬した岡田町長。町議会と目立った対立はなく、昨年12月に再選出馬を表明した今回も対立候補は出なかった。
午前中に町内で開いた出陣式で「議会や町民の協力で何とか4年間過ごすことができた。これまで以上に協力を得ながら施策を全うしたい」と決意表明した岡田町長。無投票確定を受けた夕方の当選報告会では、町議や近隣市町の首長を前に「町の人口減少や少子化がのしかかり、1期目より厳しい船出になるが、無事に務めたい」と述べた。
取材に対し、本年度予算で子育て世帯を意識して拡充した住宅取得奨励金や、第2子以降への出産支援金を挙げ「方向性は盛り込んだ。来年度予算でさらに予算を増やさなくてはいけないかなどを見極めたい」と強調。「町の基幹産業の農業振興策も含め、限られた予算の中で、国や県の施策の動向を踏まえた連携や補助金の活用も図りたい」と語った。高齢者が元気に暮らせる町づくりや、来年春の小中学校統合も重点課題に挙げている。
◇岡田氏の略歴 農業、印西地区衛生組合管理者、同地区環境整備事業組合副管理者、元栄町議会議長、町農業委員。印旛高(現印旛明誠高)卒。西在住。