2014年4月11日 12:41 | 無料公開
任期満了に伴う山武市長選(13日告示、20日投開票)の立候補予定者を招いた公開討論会(東金青年会議所主催)が9日夜、同市殿台の同市成東文化会館のぎくプラザで開かれ、出馬を予定している現職の椎名千収氏(68)と元市議の小川一馬氏(59)が出席した。2氏は約400人の聴衆を前に、さんむ医療センター(旧・国保成東病院)建て替えの是非や、東金市にオープンした救急基幹病院・東千葉メディカルセンター(MC)支援の在り方など、地域医療問題をめぐり意見を戦わせた。
さんむ医療センターについて椎名氏は「いつかは建て替えが必要。そのために内部で貯金をして経営をさらに良くしたら、建て替える。そのときは今の借地の上に立っているより、新しい土地を買い求めた方が良い」と病棟の移転建て替えの方針を示した。
小川氏は「4年前に独法化してから中棟の耐震化をして内部もきれいにした。緩和ケアの特別室も造った。病院近くにこども園も整備したばかり」と指摘。「さんむ医療センターは大事に使えば、まだまだ十分に使える」と建て替えに反対した。
一方、東千葉MC・救命救急センターに対する負担金を市が拒否していることについても双方の主張は対立。
椎名氏は「東千葉MCができる前、東金市と九十九里町は『成東病院はつぶれても良い』と組合から脱退。その後、市は大変な思いをした。地域医療は救急だけでない」と支払い拒否理由について説明した。
小川氏は「救急(の現状)は市民の皆さんが一番困っていること。東千葉MCを中心として、さんむ医療センター、大網病院と連携した医療構想を築きたい」と負担金の支払い容認や連携を訴えた。