序盤の敵は過密日程 ACL参戦、今月は7試合

 J1柏は、3日に富士ゼロックス・スーパーカップでFC東京と対戦し、2012年シーズンをスタートさせる。連覇を狙うリーグ戦は11日の横浜M戦が初戦だが、7日にはタイでブリーラムとアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)デビュー戦も控える。J1王者として挑む今季の序盤は過密日程が鍵になる。

 3日のFC東京戦を皮切りに、3月だけで7試合戦う日程が過密を表す。だが、横浜MでACL出場のある新加入のDF那須は言う。「レイソルはクラブ選手権で結果を残しているし、それをはねのけるメンバーもいる。日程的なことはあまり心配していない」

 クラブワールドカップにJ1覇者として出場した昨年12月は、3日のリーグ最終節浦和戦から21日の天皇杯名古屋戦まで約3週間で6試合消化した。この間、中2日での試合は3試合あった。11日間で4試合戦った国際大会で、4位に入り大きな手応えを得た。

 主将のMF大谷は「12月にいい経験ができた。1年の終盤にあれだけの高いレベルのゲームをこなせたのはみんなの自信になっている。いいリズムで試合ができていた。みんな体も動いていた」。だからこそ、日程面の不安は必要以上に抱いていない。

 ただ、長距離移動が入る違いに「もっとシビアに考えないといけない」とも。実際、7日のブリーラム戦の会場は首都バンコクから約400キロ離れている。過酷な移動も強いられ「個人が睡眠や食事に気を配り、より疲労を残さないようにしないといけない」とピッチ外にも目を向ける。

 ACLで柏は、まず5月までにタイ、韓国、中国のクラブとホームアンドアウェーで対戦する。経験者の那須が挙げたのは、国内では味わえない試練。「普段取ってもらえるファウルをアウェーだったら取ってもらえなかったりする。タフに戦わないと」と指摘する。

 補強にも着手し、小見強化本部統括ダイレクターは「全員が公式戦に出られるレベルを持っている」とみる。突入する過密日程の公式戦。FW北嶋は「僕らが望んでいまの状況にいる。喜びと思って、目の前の試合に百パーセントを尽くしたい」と気迫を漂わせた。



  • Xでポストする
  • LINEで送る