清水伶選 【日報俳壇】

菊月の船一〇〇隻の漁火かな 銚子 田原秀水
 【評】掲句、百を一〇〇の表記、下五の「漁火かな」が六音という問題はある。が、菊月に百隻という(実数ではなく沢山の、という表現であろうが)漁火が輝いているという句は印象的である。菊の咲く月、陰暦九月の漁火、共 ・・・

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