亡き父愛した海守りたい 館山でギャラリー&カフェ営業 佐生かおりさん(58) 【ひと模様】

 館山市船形にあった築99年の房州石の倉庫を改装し、昨年4月に「ギャラリー&カフェ 船形倉庫」をオープン。南房総の風景を描き続けた父、溝口七生(かずお)さんが遺した絵画を、房州石に囲まれた落ち着いた空間で展示し続ける。

 鋸南町出身。父の勤め先の関係で、10歳まで鋸山のふもとにあった教員住宅で過ごした。坂を下れば、すぐ目の前には元名海岸が広がっていた。「溝口家の海での過ごし方は、皆で下を向いて貝を拾うこと。海岸は本当に身近だった」と笑う。

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