高齢化の街 あるべき姿は 中町地区で将来像アンケ 【浦安市の課題3・16市長選】

市内有数の高級住宅地・美浜3丁目。高い高齢化率という課題に直面している=浦安市
市内有数の高級住宅地・美浜3丁目。高い高齢化率という課題に直面している=浦安市

 東京ディズニーリゾート(TDR)と共に急成長を続けてきた浦安市。民間調査の「街の住みここちランキング」でも全国ベストテンに入る人気ぶりだ。だが、発展をけん引してきたJR京葉線沿いに広がる「中町地区」では急速な高齢化が進む。若い世代の転入など「人口流動化」を進めたい市は、高齢化が目立つ約10カ所の戸建て分譲地の住民に「まちの将来像」を聞く異例のアンケートを実施した。街並みを守る規制が今後緩和され、住宅街は姿を変えていくかもしれない。3月9日告示、16日投開票の市長選を前に課題を探った。

(市川支局・小北清人)

 浦安市は「元町」「中町」「新町」の3エリアで構成。漁師町の面影を残す元町以外は、埋め立てでできた市域だ。中町は第1期埋立事業(1965~75年)で誕生。TDRや新浦安駅、大型商業施設、ホテル群が集まる。転入者が地域に根付く「ふるさと浦安」をつくろうと分譲中心の住宅街が各地に造られた。

 働き盛り世代が一斉に転入し住みやすさから定着したが新陳代謝が進まず、同世代の高齢者の割合が膨らみ、2022年の高齢者率は26・92%と元町、新町の約2倍になった。

 市のアンケートは昨年12 ・・・

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