教員不足 依然深刻、長時間労働も 負担軽減へあらゆる手 【2025千葉県知事選 県政の課題】

アリオ柏で開かれたペーパーティーチャーセミナーの様子(千葉県提供)
アリオ柏で開かれたペーパーティーチャーセミナーの様子(千葉県提供)

 昨年12月1日時点で、教員の不足数を示す「教員未配置」の数は、千葉県内公立学校(千葉市除く)で380人に上った。「ブラック労働」といわれる教員の担い手不足が深刻化する中、人材確保や負担軽減が課題となっている。現場からは「夢を持って教員になったのに、多すぎる仕事に忙殺され、辞めるという悪循環に陥っている」との声も上がり、対策は急務だ。

 県教委教職員課によると、教員未配置数の学校種別内訳は、小学校が209人、中学校が58人、高校が25人、特別支援学校が88人。県教委は産育休を取る教員の増加や特別支援学校の学級数が急増していることに加え、教員志願者や講師登録者が減少傾向にあることを要因としている。

 特別支援学校では、未配置数が昨年11月には100人を超えていた。県内の特別支援学校で非常勤講師として働く女性教員は「手厚い教育をするはずの特別支援学校で、教員不足が原因で子どもたちに我慢 ・・・

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