ACL4強目指す 辞任騒動機に結束固める

 日本勢で2009年以来の4強を目指す柏がネルシーニョ監督の辞任騒動を乗り越えて結束を固め、アルシャバブとの準々決勝第2戦に臨む。敵地サウジアラビアでの重要な試合に向け、指揮官は「日本サッカーにとっても大事な戦い。恥ずかしい試合はできない」と気持ちを高ぶらせた。

 騒動の発端は8月31日。J1で鹿島に敗れた試合後、監督が突然辞意を表明した。だがクラブが後任を考え始めた直後に発言を撤回し、5日後に元の体制に戻った。クラブ幹部が「前代未聞」と振り返る事態にもばらばらにならなかったのは皮肉にも、09年7月に就任した監督が4年間で選手に植え付けたプロ意識があったからだ。

 騒動のさなかに選手だけで開いたミーティングでは「誰が監督でもやることは同じ」と、ぶれずに戦う姿勢を確認した。近藤は「不信感を持つ選手もいるかもしれない。でも、その気持ちは置いておいてプロとしてチームのため、サポーターのために戦う気持ちが大事」と力説した。



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