【速報】市議選の投票日に選挙ビラ配布 我孫子市の新人市議・深井氏 公選法違反認め謝罪

深井優也市議
深井優也市議

 11月19日に投開票された我孫子市議選を巡り、2位で初当選した無所属の深井優也市議(35)の選挙運動用の法定ビラが、投票日に新聞折り込みで配布されていたことが4日、深井市議などへの取材で分かった。深井市議は、投票日の選挙運動を禁じた公選法に違反していたと認め「法への理解が不十分だった」と謝罪した。ビラは当日1375枚が配布されたという。

 深井市議によると、投票日前の11月17日に自ら新聞販売店にビラの折り込みを依頼。その日のうちに販売店からは「19日の折り込みに入れる」旨の記載がある領収書を直接受け取っていた。

 深井市議は取材に「折り込み日の記載を確認したかは覚えていないが、当時は19日に配布されても違法とは思っていなかった」と説明した。19日に市選管から指摘を受け、市議任期が始まる前に自ら県警を訪れ、経緯を説明したという。

 公選法129条では選挙運動期間を告示日から投票日前日までと規定。市選管も「投票日の法定ビラ配布は一般的には公選法違反」との見解を示している。

 法定ビラ作成には公費負担があり、告示日から投票日前日までに市議選では4千枚の配布が認められる。投票日に法定ビラが折り込み配布されたことについて、市選管にも市民から「違法では」との通報があったという。

 深井市議は「20代・30代で我孫子を変えよう」などとSNSも駆使して訴え、初出馬ながら2871票の得票を得た。今後については「頂いた票の重みを感じて議員の職責を全うしたい」としている。


  • Xでポストする
  • LINEで送る